遮熱フィルムは省エネ効果があるのか?
- koukeisyakt
- 6月19日
- 読了時間: 2分
夏の暑さ対策に向けてお問い合わせも増えている「遮熱フィルム」ですが、暑さ対策だけでなく省エネ効果もあるのかと質問をよく頂きます。
今回はフィルムメーカーから出されている情報をはじめ、データを参照しながら解説していきたいと思います。
まず、省エネについてです。
字の如くエネルギーを省くということですが、対象となるのはエアコンの使用電力ですね。使用電力を少なくするためには室内温度が上がりにくい環境づくりが不可欠です。エアコンは設定温度に達するまでに最も電力を消費します。従って、冷やしても再び外からの熱で室内が温められるとエアコンは大きな電力を使って冷やし始めます。この繰り返しが電力を無駄に消費させてしまいます。
それに対し、外からの熱を入りにくくすることで一度設定温度に達すると長く維持することができ、無駄な電力消費を防ぐことが可能です。
エアコン設定温度を1℃緩和した場合の消費電力量は、冷房時約13%、暖房時約10%削減されると見込まれています。※
※出典:財団法人省エネルギーセンター「「省エネライフスタイルチェック25」の各種行動と省エネ効果に関する調査報告書」(平成17年3月)
次にフィルムの遮熱効果についてです。
フィルムの遮熱効果を確かめるためには、製造メーカーが出している「光学特性表」を見ましょう。

表の中に「遮蔽係数」という項目があります。これが遮熱効果を見る指標となります。(厚さ3ミリのガラス)
一番上の製品RSP15を例に見ます。この製品の遮蔽係数は0.23です。
日射熱を全く遮れない状態を1.0としている係数なので、0.23という数値は77%の日射熱を遮るという意味になります。

かなり極端な例とはなりますが、フィルムを貼った窓とそうでない窓とで室内温度が変化することは事実です。
19.6℃とはいかなくても、少なくても5℃は現状より変化すると容易に想定できますね。
エアコンの消費電力で見た場合、設定温度が5℃変わると消費電力量はなんと50%も変わることになります。
これらがデータからみた遮熱フィルムの省エネ効果となります。
電気代はエアコン使用料だけではありませんが、エアコン使用料が大幅に削減できれば月々の電気代に大きく影響しますね。